2020.11.30

子供・女性

岐阜県少子化対策基本計画まとめ① ~子育てを社会全体で支える意識を高めるための環境づくり~

岐阜県少子化対策基本計画が進行中

令和2年度が計画初年度である「第4次岐阜県少子化対策基本計画」。男女ともに活躍しながら、結婚や出産の希望がかなう岐阜県をめざし、4つの柱を立てて取り組んでいます。地域や企業、行政が協力し合い、社会全体で支える機運を高め、結婚や出産、子育てがしやすい環境、仕組みづくりを行っています。

1.子育てを社会全体で支える意識を高めるための環境づくり

基本施策

(1)地域全体で子育てを支え合う意識を高める環境づくり

○子育て体験や愛着形成に向けた支援

・子育て支援事業者や保育団体等と連携し、保護者との愛着や地域とのつながりの形成を支援。子どもが意欲的に遊びや活動に参加できる子育て環境づくりに努めます。
・将来親となる世代が乳幼児とふれあうこと等を通じて、子育ての意義を学ぶ機会を提供し、社会全体で子育てを支え合う意識の高揚に努めます。

【目標となる指標】
高齢者・中高生等地域の多様な世代との交流に取り組む地域子育て支援拠点数

現状
(H31.3.31)
目標
25 40

〇社会全体で子育て家庭を応援する機運の醸成

・子育て応援キャンペーン事業(ぎふっこカード)の参加店舗の拡大、赤ちゃんステーションや妊婦・乳幼児連れ駐車場の普及などにより子育て家庭を温かく見守る気運の醸成に努めます。
・子育て応援キャンペーン事業については携帯電話やスマートフォンなどで「ぎふっこカード」及び「ぎふっこカードプラス」(多子世帯向けカード)を利用できる電子ぎふっカード利用サービスを提供し、利便性の向上を図ります。

【目標となる指標】

項目 現状
(H31.3.31)
目標
「ぎふっこカード」参加店舗数 5,517店舗 7,400店舗
「ぎふっこカードプラス」参加店舗数 2,657店舗 3,800店舗

〇暮らしやすく、子育てしやすい環境づくり

妊婦や親子が安心して外出できるよう、公共施設等のバリアフリー化の促進、赤ちゃんステーションや妊婦・乳幼児連れ駐車場の設置など

〇地域と学校が連携して行う生活体験や多世代交流等の活動支援

・地域と一体となって子どもたちをはぐくむ「地域とともにある学校づくり」をより一層推進するため、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)を拡充し、開かれた学校運営を図ります。
・学校運営協議会と地域学校協働活動を一体的に推進するとともに、地域における学習支援や体験活動などの取組を支援します。

【目標となる指標】

項目 現状
(R元年度)
目標
地域学校協働活動推進員等育成研修の受講者数(累計) 89人 250人
小・中学校、義務教育学校において学校運営協議会(コミュニティ・スクール)と地域学校協働活動を一体的に推進している市町村数 9市町村 18市町村

〇安全で安心して暮らせる地域づくり

・子どもや子ども連れの親等が安全・安心に通行することができる道路交通環境の整備の推進
・犯罪防止に配慮した環境設計の普及

(2)結婚・出産・子育てに夢を持てる環境づくり

〇将来のライフデザイン構築のための支援

人生の早い時期から、就職のみならず結婚や子育てなどを含めた将来の人生設計について考えることができるよう、その前提となる知識、情報を適切な時期に知り、ライフデザインを描くための教材を作成・配布し、中学校及び高等学校の授業での活用を推進します。

【目標となる指標】

項目 現状
目標
大学、企業等におけるライフデザイン講座受講者数(累計) 2,338人(H31.3.31) 6,100人
小・中学校、高等学校への講師派遣によるライフデザイン講座受講者数(累計) - 2,400人

〇結婚・出産・子育ての意義の発信

結婚・出産・子育てを向ける世代に対して子どもを産み育てることの意義、家庭を築くことの大切さなどの啓発。
思春期にあたる児童・生徒に対する健康教育の実施し、妊娠・出産に係る正しい知識の普及啓発の推進。

〇命・家族きずなの大切さについて学び機会の提供

命を大切にする心や他を思いやる心、郷土を愛する心、自律の心などを育むため、学校、家庭、地域の実情に即した道徳教育の推進。
家族のきずなを深め、社会全体で明るい家庭づくりを進めるため、「家庭の日」の普及を図ります。

(3)男女ともに仕事と家庭の責任と喜びを分かち合える環境づくり

〇男女共同参画の意識を高めるための生涯を通じた教育・学習機会の充実

・男女相互の理解と協力、職業生活や社会生活において男女が平等であること、男女が協力して家族の一員として家庭を築くことの重要性について、学校教育において指導します。
・生涯に通じて男女共同参画の意識が高められるよう、学習企画の充実や学習情報の提供に努めます。
・夫婦が協力して家事、育児への参画を目的とした講座の開催等を行い、男性の家事・育児に関する意識醸成を図ります。

〇性別による固定的な役割分担意識の解消のための広報・啓発活動

・男女共同参画に関する認識を深め、性別による固定的な役割分担意識の解消を図るため、様々な機会や媒体を活用して、広報・啓蒙活動を行います。
・妊娠や出産、子どもの成長段階におかえる父親の役割や必要な知識、母親へのサポート方法等を掲載した父子手帳を作成・配布し、父親が積極的に子育てに関わることを促します。

【目標となる指標】

項目 現状
目標
男女とも仕事をし、家事・育児・看護も分かち合う」と考える人の割合 84.6%(H29) 100%

〇子育てに配慮した職場づくりに向けた企業経営者・管理職の意識改革

企業経営者等を対象としたセミナーを開催し、経営幹部のリーダーシップによるワーク・ライフ・バランスの推進を促します。